高山外野練習 右手問題なし
2016.02.13 Saturday
金本監督、陽川に密着90分!「ボールを運ぶ感覚」直伝
2016.02.13 Saturday
阪神春季キャンプ(12日、沖縄・宜野座村)熱血アニキ塾!!
金本監督が陽川(ようかわ)内野手(24)を計90分間にわたって、
直接指導した。前日11日の紅白戦で、チーム実戦1号となる
特大弾を放った大卒3年目。その可能性を生かすべく、
外野練習もスタートさせた。
大きく育てたい。だからこそ気になったことはすべて言う。
やらせてみる。全体練習後に行われたメーン球場での特打。
若手4人が打ち込む中、金本監督は陽川だけに、つきっきりになった。
「あれこれ言い過ぎかなというくらいだけど、あえて。
1つだけ言った方がうまく身につくとは思うけど、
もっと先を見てね。小さなことにこだわらず、全体を
見て直していくのがいいかなと」 他の3人が終了後も
15分ほど残して、計1時間15分。通常のフリー打撃を含めて、
今キャンプ個人に対しては最長の90分間の熱血指導だ。
ロングティーの途中には、自ら左手だけでバットを持ち、
21スイングの手本も。左打者なら左の乳首にぶつかるくらい
左肘をたたむのが金本流。「(陽川は)バットに当たってドンで
終わっているから。しっかりヘッドを効かせてボールを運ぶ感覚を、
覚えてほしかった」と直伝した。
さらに内外野に分かれてのノックでは、初めて外野に入れた。
「足が速くなっていたね。しっかりトレーニングしてきた成果。
体重が増えているのに、タイム走は速くなっていた」。
陽川は昨秋キャンプ時に比べ、体重は85キロ→91キロ、
30メートル走は4秒28→4秒08と筋肉で体重を増やすことに成功。
中学生以来という外野守備も、本人は「これから実戦に入って、
どんどん挑戦していきたい」と意欲的だ。朝は北條らと早出でノック。
守備力向上に必死だが、一、三塁より外野の方が、
出場の可能性が上がるのは間違いない。
「監督にはいろいろ言われました。構えたときに軸足に
体重をかけることや、バットの出し方…。しっかりと
吸収していきたいと思います」
目を輝かす24歳にアニキは「2つくらい、ここ1日2日で
言ったことがパッとできていた。
『できるじゃないか、このヤロー!』って」と目を細めた。
変われると信じるからこそ、次々と叩き込む。
伸びあぐねた2年間からの脱却へ、ニュー陽川の予感が漂う。
陽川にとっていい指導者にめぐり会えたって感じ
おお化けする可能性を秘めているからこそ
金本監督も指導に熱が入るんでしょう
陽川 尚将(ようかわ・なおまさ)
内野手。1991年(平成3)年7月17日生まれ、24歳。
大阪府出身。金光大阪高から東農大を経て、
2014年D3位で阪神入団。昨季は1軍出場はなく
2軍で54試合に出場し、打率・213、3本塁打、16打点。
2軍通算は152試合に出場し、打率・230、9本塁打、54打点。
1メートル80、85キロ。右投げ右打ち。年俸840万円。
背番号「55」