岡崎2塁打x2 虎将『レギュラーに一番近い』
2016.03.11 Friday
オープン戦(阪神5−2DeNA、10日、甲子園)
開幕まで約2週間。阪神のオープン戦は残り8試合となり、
開幕1軍争いも絞り込まれてきた。岡崎太一捕手(32)は
10日のDeNA戦でスタメンマスクを被り、タイムリーを含む
2二塁打。金本監督が「レギュラーに一番近い」と初めて明言すれば、
島本浩也投手(23)も故障から復帰し、2回1失点。
開幕ローテ6番手争いにグッと割り込んだ。
自由枠で入団してから苦節12年目。キャンプから猛アピールを
続けてきた岡崎の初の開幕マスクが、いよいよ現実味を帯びてきた。
「チャンスをもらえたら、そこで結果を残すことしか
考えていないですし、守っているときは(ゼロに)
抑えることしか考えていないです」
試合後、必死な表情で汗をぬぐった。
8番でスタメン出場すると、二回に左翼線二塁打。
四回一死一塁ではエンドランのサインに、三嶋の内角スライダーを
思い切り引っ張った。再び左翼線をライナーで破る適時二塁打だ。
「エンドランはチームで『一死なら強い打球』という
決めごとがあるので」。3打数2安打で、オープン戦打率は
・455まで上がった。
昨秋キャンプから熱血指導する金本監督も「構えもだいぶ変わったね。
格好いい構えになっている。最初は格好だけやろと思っていたけど、
2本も打つと格好だけじゃなくなってきているのかな」と目を細める。
さらに「守りにおいては、矢野コーチは一番評価している。
彼は打撃さえよくなったら、レギュラーに一番近いとは思うんだけどね。
打てば…ね」。
6日の巨人戦で小宮山が適時打、8日の西武戦で梅野が2安打。
ベテラン鶴岡も12日から合流と、捕手争いが激化するなか、
“注釈付き”ながら正捕手争いに初めて言及した。岡崎が一番、
近いと−。
岡崎は「(打率・455も)そうなんですか? (それよりも)
投手との間合いとかを意識しています」と懸命なプレーを続ける。
近年は2軍でも出番が減っていた32歳が、不死鳥のように
よみがえろうとしている。
★本盗許すも…将「どうぞ」
5−1の六回二死一、三塁。一走・ロペスがスタートし、
捕手・岡崎が二塁送球して一、二塁間に挟む間に三走・荒波に
生還を許す場面があった。金本監督は「3点差、2点差の場合は
対策をしないといけないが、4点差で六回。1点あげてチェンジなら、
僕は『どうぞ』と思う」と確実に3アウト目をとる作戦だったと説明。
高代ヘッドも「あれは二塁送球のサイン。外国人監督なので、
いろいろやってくるというのを見られただけでも収穫」と話した。
正捕手争いについて阪神・矢野作戦兼バッテリーコーチ
「いい競争をしている。この前は梅野が2安打して、小宮山が適時打。
(岡崎)太一も2本。いい悩みですよ。こちらとしては
『どうしようかな』というね」
小宮山が13年目高卒なので岡崎より若いですが
二人にはなんか頑張ってもらいたい
島本2回1失点も虎将『結構グイッときた』
2016.03.11 Friday
オープン戦(阪神5−2DeNA、10日、甲子園)
出遅れた23歳が先発争いに急浮上だ。2月4日に左足痛で
1軍キャンプを離脱した島本が、六回からオープン戦初登板。
いきなり連打を許して1点を失ったが、七回は3者凡退。
最速146キロに変化球を織り交ぜ、2回1失点で再スタートだ。
「真っすぐとフォークが武器。シュートは手応えがあります。
オープン戦に絶対に呼ばれるように、挽回できるようにと
思ってやってきました」
4日の教育リーグ・オリックス戦で復帰。期待していた
金本監督が、直々に要望した1軍テスト登板だった。
「いい球を投げていた。真っすぐがよかったね」と評価した
指揮官は「ローテ6番手は競争。結構、島本もグイッと
きたんじゃないかな」とうなずく。岩崎、岩貞が離脱中で、
榎田は現状では中継ぎの方針。秋山と一騎打ちの予感だ。
登板機会の関係で再び2軍に戻る予定だが、ここから
6番手を一気につかむ可能性は、十分ある。
島本について阪神・香田投手コーチ
「小気味のいい、切れのある球を投げていた。粘り強く投げて
くれたし、そういうところは成長している。基本的には
先発でやってもらいたい」