上園、633日ぶりに勝ったぁ…
2010.04.11 Sunday
阪神5−1ヤクルト、2回戦、1勝1敗、10日、甲子園)
城島に左腕を持ち上げられ、表情が崩れた。長かった、
遠かった白星までの道。上園が、2008年7月16日以来、
633日ぶりの勝利。
同じ日以来のお立ち台で、大歓声に包まれた。
「去年は一つも勝てず、1試合しか投げられなかった。
あっという間だけど、やっぱりしんどかった。うれしいです」
ヤマ場は試合開始直後だった。
一回、強風に流される不運な二塁打
もあって二死満塁。最大の危機にくせ者・宮本を迎えた。
2−2から2球ファウルの後、歩み寄った城島の
「何を投げたいか」に、カーブを選択。
自ら選んだ外角の8球目で、中飛に仕留めた。
浮いた勝負球。ベンチ前で正妻に向かって両手で「低め」
のジェスチャー。少しだけ口元が緩んだ。
「打たれて後悔したくない。(その後は)まっすぐが走っていたし、
勝負できると思った」
直球をコースに決め、常に有利なカウントを作った。
今季初の七回、連続四球などで一死一、三塁。
109球で後を託した。
6回1/3を4安打1失点。降板後は、
ベンチの最前列で声援を送った。
昨年12月15日。知人の紹介で大阪・羽曳野市の施設を訪問した。
両親のいない子、家庭の事情で一緒に暮らせない子。
小3から中3まで、背番号と同じ41人の子どもが
共同生活をしていた。野球チームもあった。
「少しやれば、高校でも通用するのにという子もいた。
でもその子には両親がいない」。社会貢献に興味があった右腕。
真冬に袖無しのシャツで、白球を追う少年たちと給食も共にして、
決意を秘めた。
「泣きそうになった。活躍したら、そういう状況があることを
(新聞に)書いてください。そのためにもがんばらないと」
伝えたいことも、結果がなければ日の目を浴びない。
それが野球選手。2年ぶりのお立ち台で叫んだ。
「気持ちで、今日みたいな投球ができるようにがんばるので、
暖かい応援よろしくお願いします」。
声を届けられる高台に帰ってきた07年の新人王。
懐かしい汗が、キラリと光った。
さんすぽから
開幕投手安藤がピリッとしないだけに
上園にかかる期待は大きい!
勝てなかった前2試合もいい投球内容は魅せてくれた
下位打線に連続四球のところはバテタ印象がある
意外とスタミナないのかもしれない
打線はグランドスラムの後、
1安打無得点 2回以降沈黙した。
それが上園にプレッシャーを与え続けて
結果スタミナ切れを起こす原因になったとも考えますが
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