選手会会長が必死の訴え−。
2011.03.16 Wednesday
東日本大震災を受けて、プロ野球は15日、東京都内で
実行委員会を開き、開幕日程について協議した。
セ・リーグは予定通り25日の開幕、パ・リーグは
最大1カ月程度の開幕延期の方針を固めて臨んだが、
日本プロ野球選手会の新井貴浩会長(34)=阪神=が
セ・リーグも開幕延期を提案したことから結論は出ず、
継続協議となった。
最大1カ月の開幕延期を主張するパ・リーグと
予定通りの3・25開幕を訴えるセ・リーグ。
両者の考えはまったく相容れず、議論は平行線のまま。
一気に分離開幕が決まる方向となったが、
ここに新井会長が割って入った。
実行委を中断して開かれた年金運営委員会に、
日本プロ野球選手会会長として出席。その場で
「セ・リーグも、開幕を延期してください」と訴えたのだ。
「何百年に一度の大災害が起きて、まだ続いています。
余震が続き、原発の問題もある。被害は現在も
進行している大変な状況で、果たして25日に開幕しても
いいのでしょうか」
さらに新井会長は、開幕を延期した場合の代案も提示。
〔1〕開幕カードに使用予定で安全が確保できている
ヤフードームなどでチャリティー試合を開催する
〔2〕公式戦144試合の試合数確保のために
ダブルヘッダーなどの日程過密化にも協力する−と、
被災地復興への支援とともに球団経営に全面協力する
ことも約束した。
各球団の選手会長や同席した高須選手(楽天)らの話も聴き、
「(被災地に)家族がいた選手は、『生きているだけで
よかったという感覚だった』というからね」。
そんな切実な声を、実行委のメンバーも無視できなかった。
実行委に先立ってセ、パ各リーグの理事会が開かれ、
パ・リーグは最大約1カ月開幕を遅らせることを念頭に
議論を重ねた。一方のセ・リーグは、3月25日開幕を
堅持する方向で一致していた。
新井会長の訴えを受けて、最終的には加藤コミッショナーが
議論を引き取った。単独で会見した同コミッショナーは
「こうした災害の中、野球をどう進めるか、時間をかけて
話し合うのは当然だが、できるだけ速やかに決めたい」
と表明した。
12球団は協議を継続し、今週中に結論を出すことになった。
セパの考え方の違いは大きく、分離開幕は避けられない見通しだが、
「選手が一刻も早くプレーを見せることが、被災地を
勇気づけるとは思う。その思いは選手会もNPBも同じ。
ただ、時期の問題。余震が続き、電力が制限されている
状況ではやはり延期すべき」。
新井会長は苦渋の表情で言葉を絞り出し、
セ・リーグがパと歩調を合わせるよう重ねて訴えた。
sannsupo
実行委員会を開き、開幕日程について協議した。
セ・リーグは予定通り25日の開幕、パ・リーグは
最大1カ月程度の開幕延期の方針を固めて臨んだが、
日本プロ野球選手会の新井貴浩会長(34)=阪神=が
セ・リーグも開幕延期を提案したことから結論は出ず、
継続協議となった。
最大1カ月の開幕延期を主張するパ・リーグと
予定通りの3・25開幕を訴えるセ・リーグ。
両者の考えはまったく相容れず、議論は平行線のまま。
一気に分離開幕が決まる方向となったが、
ここに新井会長が割って入った。
実行委を中断して開かれた年金運営委員会に、
日本プロ野球選手会会長として出席。その場で
「セ・リーグも、開幕を延期してください」と訴えたのだ。
「何百年に一度の大災害が起きて、まだ続いています。
余震が続き、原発の問題もある。被害は現在も
進行している大変な状況で、果たして25日に開幕しても
いいのでしょうか」
さらに新井会長は、開幕を延期した場合の代案も提示。
〔1〕開幕カードに使用予定で安全が確保できている
ヤフードームなどでチャリティー試合を開催する
〔2〕公式戦144試合の試合数確保のために
ダブルヘッダーなどの日程過密化にも協力する−と、
被災地復興への支援とともに球団経営に全面協力する
ことも約束した。
各球団の選手会長や同席した高須選手(楽天)らの話も聴き、
「(被災地に)家族がいた選手は、『生きているだけで
よかったという感覚だった』というからね」。
そんな切実な声を、実行委のメンバーも無視できなかった。
実行委に先立ってセ、パ各リーグの理事会が開かれ、
パ・リーグは最大約1カ月開幕を遅らせることを念頭に
議論を重ねた。一方のセ・リーグは、3月25日開幕を
堅持する方向で一致していた。
新井会長の訴えを受けて、最終的には加藤コミッショナーが
議論を引き取った。単独で会見した同コミッショナーは
「こうした災害の中、野球をどう進めるか、時間をかけて
話し合うのは当然だが、できるだけ速やかに決めたい」
と表明した。
12球団は協議を継続し、今週中に結論を出すことになった。
セパの考え方の違いは大きく、分離開幕は避けられない見通しだが、
「選手が一刻も早くプレーを見せることが、被災地を
勇気づけるとは思う。その思いは選手会もNPBも同じ。
ただ、時期の問題。余震が続き、電力が制限されている
状況ではやはり延期すべき」。
新井会長は苦渋の表情で言葉を絞り出し、
セ・リーグがパと歩調を合わせるよう重ねて訴えた。
sannsupo
トラックバックURL
http://ps5.tblog.jp/trackback/267840
トラックバック
「サッカーが日本を助ける」ザッケローニ監督が開催を主張していた日本代表戦は、25日のモンテネグロ戦は中止29日の試合は、東京から大阪に移して被災地復興支援の慈善試合を行...
| 虎党 団塊ジュニア の 日常 グルメ 映... | 2011/03/17 11:02 PM |
コメント
コメントする