ぶち破れ!おれがヤル ! 虎 想い 2019

昨年よりも
偏った選手起用に
来年は期待は持てないかも
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ブラちゃん 左翼本格化!

2012.03.09 Friday

ブラゼルが9日の甲子園オープン戦開幕戦(西武戦)で
左翼を守ることが8日、濃厚となった。この日、
セ・リーグの予告先発導入が決まったが、片岡打撃コーチは
B砲に対し「左投手だから(外すとか)は関係ない」と断言。
金本の定位置に“本格参戦”する様相を呈してきた
ついに5度目の挑戦を迎える。ゲームに出たいがゆえの
熱い行動が単なるオプションの域を脱しようとしている。
ブラゼルが聖地の左翼に就くときが来た。“本格参戦”
を前に、どん欲な姿勢をみせた。

 首脳陣が甲子園で左翼テストを行う考えがあることを
伝え聞いた大砲は「そういってくれることはありがたい。
甲子園のクッションボールの処理の仕方や浜風とか、
もっと勉強したいからね」と意欲的だった。
和田監督が温めてきた計画が9日にも実行される。

 左ひざの手術から再起を期す城島が一塁手に転向中。
定位置にライバルが増えたなか、出場機会のチャンスを
広げるために志願したことが始まりだった。当初は
金本の休養日の限定的な起用になると見られたが、
球団関係者は「首脳陣も本格的に(外野をプランのひとつに)
考えるようになってきた」と証言。ここまですでに
4試合で左翼を守り、無難にこなしてきた。首脳陣の
とらえ方も少しずつ変わってきているのは間違いない。
だから、難しいと言われる聖地での外野守備テストに踏み切った。

 甲子園は12球団屈指の広さと特有の浜風がやっかいだ。
ポール際のクッションボールの跳ね方も独特で経験の差が
大きな違いを生む。それゆえ、この時期ならではの絶好の
機会といえる。山脇守備走塁総合コーチは「準備するに
越したことはない。甲子園はクッションボールとか難しい。
1度守ったことがあるのとないのとでは違う」と意図を説明した。

 助っ人の新たな可能性を探っている理由にジョーとの
打撃のアピール合戦が大きな要因であることは確かだ。
左打者のブラゼルが実戦6試合で打率・286(14打数4安打)、
1本塁打、4打点を残せば、右打者の城島も7戦で
打率・294(17打数5安打)、2本塁打、5打点と劣らない。
くしくも、この日、東京都内で開かれたセ・リーグ理事会で
今季から予告先発導入が決まった。ならば、レギュラーを
争う両者の左右の投手による起用の使い分けが明確に
できるのだが、片岡打撃コーチは「レギュラークラスの
2人に関しては右投手、左投手だから(外すとか)は関係ない」
と話した。

 あくまで、左翼のポジションは金本が基本線だが、
そのときどきの調子やDH制のある交流戦など先を見据えれば、
攻撃面のバリエーションが多いに越したことはない。それだけ、
重要な本拠地でのテストの持つ意味は大きいというわけだ。


 「甲子園でできるチャンスをもらえるのはありがたい」

 B砲が2度口にした将への感謝の言葉に決意がにじむ。
この日はたっぷり静養した背番号「67」。青い目は本気だ。 

(紙面から)
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