四藤社長「襟を正してやっていきたい」
2016.03.16 Wednesday
阪神・四藤慶一郎球団社長(55)は15日、2軍の開幕戦
(中日戦)が行われた鳴尾浜で取材に応じ、昨季までのチーム内での
金銭授受について説明した。試合前に金銭授受を認めたため、
当初はいなかったマスコミも駆けつけ、試合後には
テレビカメラの前で会見。質問に答えた。
(1)みんなで盛り上がるといったことで行われたと思うが、
負の側面がある
(2軍開幕戦開始前に)
−−阪神で調査は
四藤球団社長 「調査は考えていない」
−−声出し問題をどうとらえているか
「コミッショナー通達があった通り」
−−阪神でも試合前に円陣を組んでいる
「金銭のやりとりとか、そういうたぐいのことは他の球団は
分からないが、似たようなことがあったことは否定しない」
−−再度、調査のアンケートは行うのか
「19日まで引き続きヒアリングです。前回のアンケートに
ついて間違いないですかという確認です。ノックの話は、
前(昨秋)の調査委員会の報告の段階で聞いていた。
有害行為の再発防止の話の中で、球界全体で有害行為にあたること、
金銭的なやりとりはやめようと。ゲーム感覚というか、
練習の雰囲気や緊張感を高めようということが
あってやっていたのだと思う」
−−いつ頃から行われていたのか
「ここ数年じゃないかな。古い人に聞いたら、
昔はやっていませんということだった
−−ノックで罰金など
「過去にした事例はあったが、現在進行形ではない。
そういうたぐいのことは一切やらないと徹底していきたい。
去年、あの(賭博)問題が発覚したあと、コミッショナーや
委員長の見解を聞いて止めましょうと決めた。協約違反には
あたらないということだが、法令違反かといわれると
それは法律論になる。識者によってもとらえ方が違う。
ただ、そういうたぐいのことは一切やらないように、
現場にも確認している」
−−どのような行為があったのか
「ノックはあったし、円陣もあったと思う。(巨人と)
似たような感じのもの。各球団がまとめたものが、
また連盟からコメントが出ると思う」
−−金額は
「ひとり数千円の世界です」
−−改めてこういった状況を受けて
「今、倫理が問われている。賭博の芽になりかねないこと、
野球に関して金銭のやりとりは一切やらないと現場に確認している。
今後、あったら許されない。襟を正した方がいい。
よくモラルハザードといわれるけど、みんなで襟を正して
賭博行為につながる行為をやめないといけない。(選手は)
最高のプレーをして成績を出して報酬を稼ぐということ。
(金銭授受は)みんなで盛り上がるといったことで
行われていたと思うが、半面、負の側面がある」
2)コミッショナー通達通り金銭行為すべて禁止を現場と確認していく
(2軍開幕戦終了後に鳴尾浜でテレビ会見)
−−金銭授受に関してどういったものが
「具体的には2つあります。1つは試合前の練習のノックでの罰金。
もう1つは巨人さん同様に円陣を組んだときの声出しした選手に、
勝った場合に祝儀を出すという2点です」
−−金額は
「ノックはほとんどジュースですが、ジュースと現金。
2014年シーズンだけはミスした場合に1回500円を
シーズン中に貯金して、選手の食事会に充てていたということだった」
−−円陣の方は
「円陣の方は声出しした選手に、3連勝したときに1人5000円、
野手から徴収。4連勝すればさらに5000円ずつ祝儀を
集めるというものでした」
−−いつ頃に分かった
「1つ目(ノック)は昨年の有害行為発覚の際に。もう1つ
(声出し)は昨日の件(巨人の声出しに伴う金銭授受)を受けて、
現場に確認して判明した」
−−いつ頃から
「5年前と聞いている」
−−調査を行った?
「調査ではなく聞き取りです。選手間で行われていることなので、
フロントから現場マネジャーに確認して分かった」
−−この日、話すに至った経緯は
「昨日の事案が明らかになって、マスコミからの問い合わせも
ありましたし、事実関係はありのまま私からコメントさせていただいた」
−−巨人の報道を受けて
「結果的にそうなる」
−−チームとしての防止策は
「コミッショナー通達があった通り、野球に関して金銭行為は
すべて禁止するということを、改めて現場と確認していく。
倫理が問われている。再発しないように取り組んでいきたい」
−−開幕を間近に控えている
「確かにおっしゃるとおり、いよいよ始まるというところで
残念ですが、とにかく襟を正してやっていきたいと思います」
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