祝7年ぶり打点!“超苦労人”岡崎、金本監督&家族に恩返し
2016.03.27 Sunday
(セ・リーグ、阪神7−3中日、2回戦、1勝1敗、26日、京セラD)
岡崎が笑った。目尻のシワの数が苦労の証しだ。打って、守って、
走って…。再び表舞台に立たせてくれた金本監督、
そして家族に恩返しをした。
「ホッとしました。何とか勝ててよかったです。また、次ですね」
難しい言葉はつむがない。プロ12年目、正妻としての
初勝利の味をかみしめた。
開幕2戦目。「捕手は勝たないと意味がない。投手を不安な
気持ちにさせてしまう」と臨んだ。
先発・能見には「いい球をどんどん使っていこうと思った」
と変化球を中心に配球。七回に高宮のシンカーをそらせる
(記録は暴投)シーンこそあったが、ワンバウンドを体を張って止めた。
打撃では5−0の五回二死一、三塁でしぶとく三遊間を破り、
7年ぶりの打点。「打つのは二の次ですが、1点でも多い方がいい」
と喜んだ。
昨年6月末、第3子となる次女が誕生した。「赤ちゃんって
こんなにかわいかったんだと思い出させてくれます」。
自宅玄関には家族5人、契りを交わすように手形をとった紙を
飾っている。
小学2年生になる長男からは25日夜、「かっこよかったよ」
とほめられた。子どもの成長は早い。ついこの間、赤ちゃん
だったのに、もう父親の仕事のことが分かるようになった。
「パパは頑張らないといけないんです」。登場曲は
「HOME MADE 家族」の「サンキュー!!」。
家族への感謝の思いを胸に、打席に向かう。
金本監督も「本当によくワンバウンドを止めてね。
1球そらしはしましたが、ホントによく止めてくれている。
矢野コーチが推薦するだけある」と必死さをほめた。
このチャンスを離さない。“超変革”の象徴ともいえる
背番号「57」はさらにチームに貢献すべく、かぶとの緒を締め直した。
岡崎について阪神・矢野作戦兼バッテリーコーチ
「きょうも緊張していたと思うが、勝ったというのがね。
これでまたいい影響を及ぼしてくれる。梅野にも刺激に
なるでしょう。太一にとっても第一歩になった」
★阪神・岡崎の2009年初打点VTR
2009年4月7日の広島戦(甲子園)に「8番・捕手」
で初スタメン出場。七回二死二塁で3番手・林から中前打を放ち、
二走の関本が生還。初打点を記録した。この日は3打数3安打1打点。
試合は九回に金本がサヨナラ打を放ち11−10で勝利した。
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