高山、自画自賛「完璧」2ラン! 将の“本塁打指導”で一発回答
2016.04.25 Monday
(セ・リーグ、広島2−6阪神、6回戦、3勝3敗、24日、マツダ)
完璧コイ倒弾や! 阪神のドラフト1位・高山外野手(23)=明大=が、
広島戦の五回に2号2ランを放つなど2安打3打点の大暴れだ。
福留が先発出場できず、西岡も離脱する中で、打点を挙げれば
8戦負けなしの不敗神話も継続。3カードぶりのカード勝ち越しを決め、
3位に浮上だ。26日からは甲子園では今季初の巨人戦。
G倒アーチも頼んまっせ!
うなりを上げる打球が、真っ赤に染まった右翼席中段に突き刺さった。
高山が電光石火の初球撃ち。飛距離十分の驚弾に、新井フィーバーに
沸くマツダスタジアムが静まり返った。
「完璧でした。あの場面は引っ張ってと、考えていた。
予想以上の結果が出ました」
2−1の五回。先頭の能見が左前打で出塁し、「能見さんの姿を見て、
続かないとという思いだった」。先発・福井のカットボールを一閃。
3月31日のヤクルト戦(神宮)以来の2号2ラン。
両手に残った心地良い感覚に、満足そうな表情でベースを一周。
金本監督も「あれが大きかったね」とうなずいた。
「あのホームランは監督のおかげで打てた。そのひと言に尽きます」
試合前練習で、珍しく指揮官から「遠心力だけじゃなくて、
バットを出す作業を入れると、もう少し強く打てるよ」と、
身ぶり手ぶりで指導を受けた。歴代10位の通算476本塁打
の将からの助言に、思わずハッとした。
「表現するのは難しいんですけど、グリップを前に出してというか、
体の前で打つというか」
言葉だけでは言い表せないヒントを得て、打席に立っていた。
二回の2打席目に外角球を拾い、左前へポトリと落ちる適時打。
そして3打席目の一撃につなげた。打点を挙げた試合は8戦負けなし。
指揮官の“本塁打指導”を即座に実践してみせる新人の勝負強さが、
勝利に直結している証だ。
16日の中日戦(ナゴヤD)の練習中に右肘の異常を感じ、
開幕19試合目で初めてスタメンから外れた。精密検査を受けた
翌日の19日のヤクルト戦(甲子園)の前、平塚スカウトが鳴尾浜を訪問。
ナイターに備えて寮で静養していたところ、わざわざ足を運んで
声を掛けてもらった。親身になって「右肘は大丈夫か?」と
心配してくれる言葉に「大丈夫です」。わずか10分ほどの会話だったが、
心がほぐれた。昨年10月、右手首の手術を受けたとき、リハビリを
担当した同スカウトの気配りを励みにした。
福留がスタメンから外れており、試合前には西岡が
左太もも裏の張りで抹消。ベンチの重い空気を、
ルーキーの一発が一掃。3カードぶりのカード勝ち越しを決定づけ、
3位に浮上した。
26日からは甲子園では今季初の巨人戦。その差は、1・5ゲーム。
伝統の一戦初体験だった5日の東京ドームでは4安打と猛爆。
その再現にも期待がかかる。
「まだ1試合1打席なので、(飛距離は)実感ない。
自分のモノにできるようにしたい」
ド迫力の一撃で鯉を沈めたルーキーが、今度は待望の
聖地初アーチで虎を再び頂点に押し上げる。
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