ウエスタン1番星 〜今年こそ
2010.03.18 Thursday
今年こそは−。
〜阪神・高浜卓也内野手〜
球春−。野球を志した我々には、実にいい響きを感じる言葉だ。
ぐっと身が引き締まる。心が弾み、胸がわくわくする。
19日(金)は、ウエスタン・リーグの開幕だ。注目度は、
20日に幕を開けるパ・リーグ。26日から始まるセ・リーグの
各ペナントレースや、21日甲子園球場で熱戦の火蓋を切る、
選抜高校野球には及ばないが、将来の檜舞台を夢見た戦いだ。
ハートでは負けていない。気持ちで負けていては、相手に勝てない。
ライバルに勝てない。己にも勝てない。目指すは一軍昇格。
熱い戦いが始まる。
「成功するという結果より、努力するという過程を重視せよ」
は野村克也前楽天監督の教えである。一本立ちするまでのプロセスが
いかに大事かがわかる。要するに、努力を怠るなという意味だが、
今、タイガースで己と懸命に戦っている選手がいる。鳴尾浜球場、
今月の中頃から3試合見た
ニッカン〜本間勝氏 コラムから〜
ファームのオープン戦。“2番・ショート・高浜”今季3年目。
名門・横浜から高校生ドラフト1巡目で入団した期待の星。
過去二年は、故障に負けて本来の力を発揮するまでに至らなかったが、
今年はひと味違う。二月のキャンプ、プロ入り三年目にして、
初めてリタイアすることなく乗り切った。
平田監督に聞いてみた。厳しい評価の言葉はあったが、
精神的な成長を認める話しも出てきた。
「三年目にして、やっとスタートラインに立った。
ドラフト1位の選手がこれでは情けないです。
去年までは故障続きで、ほとんど野球をしていませんでしたが、
なんとか野球ができるまでにはなった。でもねえ、
昨年、本人から「もう一度内野手で勝負したい」と直談判してきたんです。気持ちが前向きになってきたといいますか、選手のこういう
気持ちは大事にしたいですからね。この前も、足が痛いというから
遠征に連れていかなかったんですよ。そうしたら、3日で「もう大丈夫です」と言ってきたし、誰にも、なんにも言われなくても頭を丸坊主にしてきよった。やっとその気になってきましたかね」一度は外野にコンバートしたものの、元々は内野手。前向きになってきた高浜の成長を楽しみにしている。
自分で判断した。自分の意志で行動した。試合を注目してみた。
いままでのような、どこかを庇うような動きはない。私が見た初戦、
右に左に見事3安打を放った。2戦目のヒットは1本だったが、
3打席目と5打席目の四球に成長のあとを見た。
共に追い込まれてから高目、低目の球をよく見極めて出塁した。
おそらく、昨年までの高浜なら、ボール球に手を出して凡退していたはず。そして、一日置いた後のゲームでは、左投手から左越えの2塁打
を放った。守っても三遊間の厳しい打球を捕球。強肩を披露して
一塁で打者走者を刺した。
「今は、野球が楽しいです。ゲームに出ていますと、
ひとつのプレーで監督さんや、コーチの人から
よく怒鳴られたりはしますが、怒られることによって
「野球をしているんだ」という実感がわいてきます。
これが野球ですよね。やっぱり怒られるなら
プレー上のことでないと寂しいです。
野球選手が野球できないほど情けないことはありません。
本当、ゲームに出られるのはありがたいです。
あとは、故障といかに
うまく付き合っていくかですが、
理想は体を鍛えて故障しない体を
作ることです。今からランニングをしますから」
試合後、永尾コーチのかなり手厳しいノックをこなしてからの
ランニング。与えられたノルマの一環かもしれないが、
自覚から出た姿勢だと思いたい。さあ本番。
試合にフル出場できる状態で開幕を迎えるのは初めて。
「頑張ります」短い言葉にも気合いを感じた。思い出した。
そういえば高浜。昨年も一番星のトップバッターで登場した。
シーズンオフの間に体重を10キロ落としてきたやる気と、
外野へのコンバートを重点に原稿を書いた。
結果は28試合出場しただけで完全に裏切られた。
まだ21歳と若い。このチャンスを逃すな。
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〜阪神・高浜卓也内野手〜
球春−。野球を志した我々には、実にいい響きを感じる言葉だ。
ぐっと身が引き締まる。心が弾み、胸がわくわくする。
19日(金)は、ウエスタン・リーグの開幕だ。注目度は、
20日に幕を開けるパ・リーグ。26日から始まるセ・リーグの
各ペナントレースや、21日甲子園球場で熱戦の火蓋を切る、
選抜高校野球には及ばないが、将来の檜舞台を夢見た戦いだ。
ハートでは負けていない。気持ちで負けていては、相手に勝てない。
ライバルに勝てない。己にも勝てない。目指すは一軍昇格。
熱い戦いが始まる。
「成功するという結果より、努力するという過程を重視せよ」
は野村克也前楽天監督の教えである。一本立ちするまでのプロセスが
いかに大事かがわかる。要するに、努力を怠るなという意味だが、
今、タイガースで己と懸命に戦っている選手がいる。鳴尾浜球場、
今月の中頃から3試合見た
ニッカン〜本間勝氏 コラムから〜
ファームのオープン戦。“2番・ショート・高浜”今季3年目。
名門・横浜から高校生ドラフト1巡目で入団した期待の星。
過去二年は、故障に負けて本来の力を発揮するまでに至らなかったが、
今年はひと味違う。二月のキャンプ、プロ入り三年目にして、
初めてリタイアすることなく乗り切った。
平田監督に聞いてみた。厳しい評価の言葉はあったが、
精神的な成長を認める話しも出てきた。
「三年目にして、やっとスタートラインに立った。
ドラフト1位の選手がこれでは情けないです。
去年までは故障続きで、ほとんど野球をしていませんでしたが、
なんとか野球ができるまでにはなった。でもねえ、
昨年、本人から「もう一度内野手で勝負したい」と直談判してきたんです。気持ちが前向きになってきたといいますか、選手のこういう
気持ちは大事にしたいですからね。この前も、足が痛いというから
遠征に連れていかなかったんですよ。そうしたら、3日で「もう大丈夫です」と言ってきたし、誰にも、なんにも言われなくても頭を丸坊主にしてきよった。やっとその気になってきましたかね」一度は外野にコンバートしたものの、元々は内野手。前向きになってきた高浜の成長を楽しみにしている。
自分で判断した。自分の意志で行動した。試合を注目してみた。
いままでのような、どこかを庇うような動きはない。私が見た初戦、
右に左に見事3安打を放った。2戦目のヒットは1本だったが、
3打席目と5打席目の四球に成長のあとを見た。
共に追い込まれてから高目、低目の球をよく見極めて出塁した。
おそらく、昨年までの高浜なら、ボール球に手を出して凡退していたはず。そして、一日置いた後のゲームでは、左投手から左越えの2塁打
を放った。守っても三遊間の厳しい打球を捕球。強肩を披露して
一塁で打者走者を刺した。
「今は、野球が楽しいです。ゲームに出ていますと、
ひとつのプレーで監督さんや、コーチの人から
よく怒鳴られたりはしますが、怒られることによって
「野球をしているんだ」という実感がわいてきます。
これが野球ですよね。やっぱり怒られるなら
プレー上のことでないと寂しいです。
野球選手が野球できないほど情けないことはありません。
本当、ゲームに出られるのはありがたいです。
あとは、故障といかに
うまく付き合っていくかですが、
理想は体を鍛えて故障しない体を
作ることです。今からランニングをしますから」
試合後、永尾コーチのかなり手厳しいノックをこなしてからの
ランニング。与えられたノルマの一環かもしれないが、
自覚から出た姿勢だと思いたい。さあ本番。
試合にフル出場できる状態で開幕を迎えるのは初めて。
「頑張ります」短い言葉にも気合いを感じた。思い出した。
そういえば高浜。昨年も一番星のトップバッターで登場した。
シーズンオフの間に体重を10キロ落としてきたやる気と、
外野へのコンバートを重点に原稿を書いた。
結果は28試合出場しただけで完全に裏切られた。
まだ21歳と若い。このチャンスを逃すな。
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