球児は甲子園は鬼門なのか プロワースト7失点
2016.04.11 Monday
<阪神7−8広島>◇10日◇甲子園
14年ぶりの聖地先発マウンドで、球児が今季初黒星を喫した。
甲子園で初の先発勝利を目指したが、初回に先制2ランを被弾。
打線の援護を受け、一時はリードしたが、5回に5連打を浴びて
逆転を許した。4回1/3を投げ、
自己ワーストの7失点KOとなった。
日曜日の悪夢だ。サンデー球児が、まさかのサンドバッグ状態で
初黒星を喫した。甲子園がため息に包まれたのは2点リードの
5回だった。1死から田中、菊池、丸、ルナと単打4本で同点とされ、
さらに1死二、三塁。5番エルドレッドに高めに浮いた直球を
右中間へガツン。適時二塁打を食らった。5連打と打ち込まれて
我慢し続けていたベンチもたまらずタオルを投入。
4回1/3、7安打、自己ワーストの7失点だった。
「申し訳ないとしか言いようがない。
粘り強くとは思ったんですけど…」
本拠地甲子園での公式戦登板は12年9月13日ヤクルト戦以来。
先発に限れば、02年10月6日ヤクルト戦以来、
4935日ぶりだった。藤川の過去の先発での通算3勝は
すべてビジターでのもの。オープン戦では今年3月6日巨人戦で
甲子園での先発勝利をマークしているが、公式戦では
通算5試合で0勝3敗だった。聖地で復活星を見届けようと、
4万6414人の観客がスタンドを埋め尽くした。
ところが、だ。そんな虎党の表情が初っぱなから固まった。
先頭田中を四球で歩かせると、続く菊池には135キロ直球を
左翼ポール際まで運ばれた。直球の球速は140キロ台前半。
60球を超えた4回からはボールが目に見えて浮き出した。
5回エルドレッドのタイムリー直前にはフォークが抜けて暴投も記録。
経験と技術で打者を手玉に取る本来の姿はなかった。
「しっかりと考えながらというところで、(ピンチを)
抜けられなかった。つかまってしまった」
試合を見届けた藤川は悔しさを押し殺しながら淡々と話した。
金本監督も「今日は最初からどこかおかしかったね。
(5回は)右が並ぶところであと1人はアウトを
取ってほしかった」と渋い表情。先発ローテから外れる
ことはなさそうだが、次回登板が正念場であることは事実。
次こそは日曜日の虎ファンを笑顔にする。
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