西岡 虎1号
2013.05.19 Sunday


(セ・パ交流戦、阪神9-5ソフトバンク、2回戦、1勝1敗、
18日、甲子園)チームに漂う沈滞ムードを一発で振り払った。
高々と上がった打球は浜風に乗ってグングン伸び、
左翼ポール際に着弾。西岡がベンチ前での
お決まりのポーズの中心に初めて立った。
「1打席目にインパクトのあることをやりたいと思っていた。
藤井彰さん、能見さんがホームランを打って
僕だけ取り残されている感じだったので、やっと打ててよかった」
11打席安打がないまま入った一回の打席。
ソフトバンク先発は沢村賞右腕の摂津だ。0-1からの2球目。
外角の直球を一閃。観客席も、ベンチも心待ちにしていた虎1号だ。
日本では2010年10月9日のCS西武戦(西武D)以来。
先頭打者アーチは同年9月20日の楽天戦(Kスタ)以来、
通算18本目だ。得意の先制攻撃で、主導権を引き寄せた。
交流戦に入り、3試合で内野安打1本だった。
リードオフマンの不振がチームの3連敗につながった。
この日の試合前練習はグラウンドに姿を現さず、
自ら志願をして、水落打撃投手と室内練習場でひたすら打ち込んだ。
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「室内なんか行っていないですよ。神社に行って
手を合わせて来ただけですよ」
テレ笑いのスピードスターはジョークで真相を隠したが、
必死だった。連敗中は「(記事で)叩いといてください」
「毎回、負けた後のコメントが同じなのが情けない」
と真正面から敗戦を受け止め、批判の対象に名乗り出ていた。
それだけに大観衆の賞賛が心地よかった。
バットを変えていた。「最近疲れてきたし、打てていないので
気分転換に」。920グラムのバットを使用していたが、
880-890グラムに変更。バットを軽量化したことで、
気分も軽くなった。
「連敗を3で止めたのは大きい。弱いチームは5、6連敗も
してしまうから。ましてや相手のピッチャーが良かった。
これを自信にしたい」
1番が打てばチームが変わる。観戦に訪れた仲がよい
タレントのたむらけんじも大喜びだった。
背番号「7」が交流戦巻き返しの先頭に立つ。.
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