超早出”実った!横田、プロ初ヒット&マルチ
2016.03.27 Sunday


(セ・リーグ、阪神7-3中日、2回戦、1勝1敗、26日、京セラD)
突っ走って、突き抜けた。一塁ベースを大きく走り抜けると、
陸上選手がタイムを確認するかのようにチラッと電光掲示板を見た。
「H」の文字が点滅。横田らしくどこまでもがむしゃらに、
内野安打でプロ初安打だ。
「うれしいです。前の2打席が凡退だったので、あれ(内野安打)
しかないかなと。(記念球は)わからないです。どこかへいきました」
プロ7打席目だった。2-0の五回一死。山井の112キロ変化球に
バットを合わせ、振り終わらないうちに一塁へ疾走。慌てた遊撃手の
グラブから一瞬だけボールが飛び出し、勝負ありだ。塁審の両手が
広がった。金本監督は「エラーっぽいけどね。でも横田の足、
全力疾走。そこですね、一番大きいのは」と苦笑いしたが、
その後のゴメスの3ランなど4得点は、横田からだった
前夜の開幕戦後、鳴尾浜の虎風荘へ帰ったのが午後10時半。
そこから夕食をとり、床に就けたのは午前0時だったが
「6時半に起きました」と、ケロッと“超早出”練習に現れた。
北條、江越とともに午前9時09分から約30分間、
香田投手コーチらが投げてくれた球を気持ちよく打ち返した。
六回の第4打席には三遊間を華麗に破って左前打。ひたむきさで、
一気にマルチ安打とした。直後に無死一、三塁からのヘイグの左犠飛で、
一走として二塁にタッチアップ。暴走気味に憤死し周囲を仰天させた。
だが指揮官は、そんな横田だからこそ使っていく。
「前向きな失敗というのは正直、怒れないよね。失敗して覚えていく
というのはこのことであって。もう一回くらいやらかしそうだね」
金本監督が背中を押し、横田はますます加速する。「チャンスで
打てなかったので、チャンスで打てるようにしたいです!」。
一歩目を刻んだ感慨に浸ることもなく、突き進む。
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