ぶち破れ!おれがヤル ! 虎 想い 2019

昨年よりも
偏った選手起用に
来年は期待は持てないかも
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実力はもちろんだが、野球への姿勢も大補強

2009.11.27 Friday

阪神の城島獲得
日刊「浅岡真一」コラムから〜
 タイガースにとっては、何とも心強い、補強だった。メジャーリーグでもレギュラーを務めた捕手の加入。33歳と脂の乗りきったキャリアに加えて、強肩、リードはやや個性があるが、一級品。さらにバットの方も……。

 そして、私は野球の実力とともに、彼の野球観、記者会見で語った言葉に、感心し、チームへの無形のパワーになると感じた。

 まず、優勝への思いは?と問われての返答。少し長くなるが、再録すると

 −−優勝、優勝と選手が言って、優勝を逃げ道にするのは、あまり好きじゃない。自分の持ち場なくして優勝というのはおかしいと思う。将棋の駒が優勝と言って駒らしい動きをしていないと、打ち手も大変−−

 失礼ながら、この男は選手としてのあるべき姿を分かっているな……と胸を打たれた。

 そう、選手というのは駒。駒として最高の働きをすることが、最大のフォア・ザ・チームなのだ。

 もう30年前になるだろうか。私は近鉄担当記者として、当時の西本幸雄監督にいろんな教えを受けた。そんな中の一つは「選手にチームを引っ張ってもらう必要はない」という考えだった。

 自ら軍団の先頭に立って突き進んだ闘将。駒は駒としての働きに全力を果たしてくれたらいい……。後はオレに任しておけばいい。「打ち手」としての信念を強烈に持っていた。

 近頃は、チームリーダーとかの言葉が当たり前のようになっているが、それはプレーで示すものであって、野球チームの中で特別に目立つ選手は必要ないと、私は思っている。

 今年のパの覇者・日本ハムは、そんなチームだったのではないか。稲葉という中軸がいて、金子誠という内野のまとめ役はいるけど彼らはリーダーぶったりはしなかった。「つなぐ野球」と評されたのは、そんなチーム形態もあったからだ。

 そう言えば、真弓監督も現役時代は駒に徹していた。生え抜きではないこともあったが、年下の掛布、岡田らが目立っても、何の嫉妬心も沸かせることなく、野球に取り組んでいた。

 そんな類似点をオーバーラップするとともに、捕手としての務めを吐露した内容も素晴らしかった。

 −−チームが連敗した時の批判、そういうものを正面から受け止める−−

 −−本当に投手が困った時に、正面を向いて投手を助ける。それが仕事なので最後まで全うしたい−−

 この二つのセリフに“女房の役割”を熟知しているな、と感じた。いい投手をリードする時ばかりではない。苦しい局面もゲームではあるだろう。だが、この姿勢さえあれば、ピッチャーにとって心強い限り。

 いい選手を獲ったな。タイガースはまた一つ、様変わりするかもしれない


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浅岡真一(あさおか・しんいち)
 1950年3月24日、大阪生まれ。早大卒業後、74年、大阪日刊スポーツ新聞社に入社。4年近くの内勤を経て、78年から運動部記者に。近鉄を6年担当、その後、阪神担当に。85年のリーグ優勝、日本一を目のあたりにした。現場時代はその執拗な取材活動から「ゴキブリ記者」とも呼ばれた。89年から運動部、報道部デスク、運動部長などを歴任、その間もほぼ野球の世界で取材活動を続けてきた。編集委員、広島総局長、編集局次長、営業局長などを経て、04年8月から現場記者に復帰。趣味はスポーツ観戦、テレビのニュース、クイズ番組視聴

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