北條プロ初安打がプロ1号、代打の一振り
2016.04.04 Monday
<DeNA3−8阪神>◇3日◇横浜
阪神4年目の北條内野手がプロ初安打を代打本塁打で決めた。
7回2死で先発藤川の代打で出場すると、カウント2−1から
DeNA石田の125キロスライダーを弾丸ライナーで
左翼スタンド最前列へ打ち返した。
「ホームランはたまたまです。入ると思わなかったので
一生懸命走りました。早くヒットを打ちたかったので良かったです」
声援に浸ることなく、全速力でダイヤモンドを駆け抜けた。
ベンチ前で金本監督や先輩たちから手荒い祝福を受け、
初めて笑みがこぼれた。
「(ロッテ)田村とか(藤浪)晋太郎は1軍で
バリバリやってるのに、自分だけ何してるんやろうって」。
光星学院(現八戸学院光星)時代のチームメート田村は
ロッテで1軍捕手として活躍。3年春夏の甲子園決勝を戦った
藤浪も同期で阪神に入団し、球界を代表する投手に成長した。
一方で自身は伸び悩み、昨年、ようやくの初1軍を果たしたが
1試合出場で打席は「1」のみ。焦りもあり、オフには
高校時代の先輩ヤクルト川上に頼み込み、昨季トリプルスリーを
達成した山田哲人らが行う合同自主トレに参加した。
「もっとうまくなりたくって。トップの位置だったりとか、
タイミングの取り方とか」と強打者のエキスを吸い取った。
キャンプから山田の打撃フォームを取り入れ、
オープン戦から結果を残した。
金本監督や片岡、浜中両打撃コーチの熱血指導も実り、
初の開幕1軍入り。3月29日に神宮でのヤクルト戦で
山田と再会しても「直接あいさつは出来なかったです。
遠くから会釈だけ」とベンチ要員の自分を恥じた。
「打たないと残れないと思いますので、もっと打っていきたい」と、
プロ初安打で立ち止まれない。
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