ぶち破れ!おれがヤル ! 虎 想い 2019

昨年よりも
偏った選手起用に
来年は期待は持てないかも
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ウエスタン1番星☆

2009.05.08 Friday

飛躍の年に
〜阪神・野原将志内野手〜

 「多少なりと、自覚が芽生えてきましたかねえ」。
3月初め、平田2軍監督は若手選手をこう表現した。
キャンプで手応えを感じていたのだろう。今シーズンのウエスタンリーグ、阪神タイガースは1カ月強消化したところで、堂々のトップ。レベルアップのなにものでもない。若い選手は着実に成長している。その中にあって注目に値するのが野原将志内野手(21)。今季3年目。高校生ドラフト1位で入団。過去の成績は1年目、71試合に出場。打率・236で1ホーマー、19打点。2年目は87試合、打率・253、1ホーマー、31打点。目を見張るほどの数字ではないが、今年はひと味違う。いいスタートを切っている。

 石の上にも3年−。やっとまわりが見えてきた。首脳陣のアドバイスも、ひと言ひと言が理解できるようになった。グラウンドでの野原将を追ってみる。動きはいい。目は生き生きしているし、鋭い。バッティング練習、ゲーム時のバッターボックスに入るしぐさ。どことなく落ち着いているし、余裕があるように見える。好調な選手が醸し出す雰囲気がある。「バッティングにしても、フィールディングにしても、アドバイスしてもらったことが、頭の中で整理できますし、自分でいろいろ考えて練習できるようになりました」。自分で工夫しながらの挑戦は、技術的なものがしっかり身に付く。
そして、自覚と意欲が芽生えてきたのが頼もしい。

 5月5日のスポーツ紙。ウエスタンリーグの成績が掲載されている。打撃のベストテンに目を向ける。なんとなんと、野原将の名前が上から2番目にあるではないか。58打数21安打。打率は・362。1ホーマー、9打点、3盗塁。3年目といえば、これまで勉強してきたものを取捨選択して自分流の形を作り上げる時期。グラウンドに出るのが午前10時。アップに始まり、打、守、走、ウエートなどみっちりこなして練習が終わるのが午後6時ごろ。まさしく野球漬けの毎日。今が伸び盛りである。鉄は熱いうちに打てという。練習はうそをつかない。死に物狂いで頑張るときだ。「今年はいいスタートが切れました。技術的にどこが、どう変わったということはありませんが、今は試合中バッターボックスで、仮に追い込まれても、気持ちにゆとりがあるというか、バタバタしないようになりました」。自信だろうか。成長の証しともいえよう。

 調子がいいと不思議なものだ。今年の野原将にはパワーがついた気がする。「自分ではよく分かりませんが、毎日ウエートトレーニングは欠かさずやっています」。合宿前に新設されたウエートトレーニング場に連日顔を出している。八木バッティングコーチに現状を聞いてみた。「昨年までのことはよく知りませんが、今年見た限りでは、自分の打つポイントを持っているのは強みですよ。だから、後はそのポイントで打てるフォーム固めをすることですね」とバッティングケージの後ろから、熱心にアドバイスをしている。

 進化する野原将に、巨人・坂本はどう映っているか−。相手も高卒の3年目。同期である。昨年から大ブレークした選手。先日の甲子園球場でタイガースは痛い目にあった。「坂本ですか・・・。そりゃあ気になりますよ。同期ですからねえ。刺激にもなります。彼の活躍を見ていると、自分も早く1軍の試合に出たくなります。だからというわけではありませんが、今年はなんとか1軍に上がりたいですね。そのためにはウエスタンで結果を出さないと−」。返ってくる答えに興味を持って聞いてみた。気にならないようでは期待は持てないと思っていたが、刺激を受けている。大いに刺激を受けるといい。失敗を恐れるな。勇気を持て。失敗から得るものはたくさんある。失敗は成功のもとという。追い付き、追い越せ。

本間 勝氏のコラムから
本間勝(ほんま・まさる)
 1939年(昭14)5月1日生まれ。愛知県出身。中京商(現中京大中京)を卒業後、58年に阪神タイガースに入団。投手として活躍し、60年5月15日の巨人戦で初勝利をマーク。この年に13勝を挙げた。66年に西鉄に移籍。翌年、現役を引退。
 現役生活は実働10年で、216試合に登板。28勝38敗。16完投、4完封で377奪三振。通算投球回数は693回1/3で防御率2・86。
 退団後は14年間の新聞記者生活を送る。球団の営業担当などを歴任し、阪神の球団広報に。吉田義男氏(日刊スポーツ客員評論家)が3度目の監督に就任した時は広報部長。大物外国人グリーンウェル(レッドソックス→阪神)が「神のお告げ」で途中帰国したときの対応に苦慮。「あの年は、なかなかしんどかったですなあ」と振り返る。星野監督には、シーズン中の記者とのお茶会を進言。「あれだけ気の利く監督でしたから。広報の私は必要ないですな、と言ったこともありましたよ」。激しいスクープ合戦を繰り広げる虎番記者と、監督や選手との調整に手腕を発揮した。長い記者生活のキャリアを生かした名物広報ぶりに、お世話になった虎番は多数。
 現阪神タイガースOB会副会長。

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