D1近本 甲斐キャノンくぐった&千賀フォーク撃った!
2019.03.03 Sunday


オープン戦、ソフトバンク1−0阪神、2日、ヤフオクD)
近本光司外野手(24)=大阪ガス=が2日、ソフトバンク戦(
ヤフオク)に「9番・中堅」で先発出場。鷹の開幕投手、
千賀滉大投手(26)の「お化けフォーク」を拾い上げ右前打すると、
次の球で甲斐拓也捕手(26)の「キャノン」から二盗。
まばゆく輝く2安打1盗塁を刻み、中堅レギュラー争いへ
猛烈アピールを見せた。
迷いも、ためらいもない。この足なら“砲撃の名手”の手元も
狂わせられると知っているから、近本はいきなり行った。
「甲斐キャノン」の発動を期待した博多っ子の歓声をしりぞけ、
思いきり二塁に左足を突き刺す。これ以上ない、オープン戦初盗塁だ。
「初球に走ることが、キャッチャーにもピッチャーにも
プレッシャーがかかる。スタートを切れたことが良かったです」
1球たりとも一塁上にジッとしていなかった。三回2死。
鷹の開幕投手に決まっている千賀の代名詞「お化けフォーク」を、
追い込まれながらも見事に拾い上げ右前へ。「見たこともないような
球だったんですけど、ビックリして手が出た」。福岡に駆けつけた虎党は
「博多どんたく」のようなお祭り騒ぎ。だが、最高の盛り上がりが
直後にやってきた
続く鳥谷への初球。スライダーを千賀が投じたときには、
韋駄天は二塁を目指していた。甲斐が白球をつかむが、
わずかに送球がそれ、遊撃手もタッチできない。昨秋の日本シリーズで
新記録の6連続で盗塁を阻止し、MVPを射止めた男を、
見事に“甲斐くぐって”二盗成功。打って走って、
わずか2球の猛アピールだ。
矢野監督もうなるしかない。「ああいうピッチャーから
打てるというのは大したもの。決め球をね。ああやって対応できる
というのは自信になる。もちろん評価も上がる。ああいうバッティングを
見せてくれると使いたくなる」と激賞。二盗についても「ましてや次の初球。チャレンジしていけるというのは近本のいいところ。ランナーに出ると、
より楽しみが増える」と高く評価した。
八回の第3打席ではD7位右腕の奥村政稔投手(三菱日立パワーシステムズ)からも左前打。オープン戦初マルチ安打で打率・500(8打数4安打)。
しかもそのすべてが、2ストライクからのものだ。高山、江越、中谷らが
ひしめく中堅レギュラー争いで、近本が間違いなく、大きく一歩前へ
踏み出した。
社会人も経験し自身を知り尽くしているから、ここまで強みを発揮できる。
近本の“オトナな一面”は野球以外でも表れる。数人の選手が球団職員と
雑談していたとき。ある選手が職員に「自分で売り上げを増やせば、
その分で職員さん自身の給料も上がるんですか?」と尋ねた。
そこでスッと会話に入ったのが近本。「それは業績評価や昇進とかに
関わってくるんじゃない?」。社会のことも知っている。投手出身と
あってバッテリーの気持ちも知っている。経験があるから、
ただのルーキーではない。
「内容的にはあまり良くなかった。結果はどうあれ自分が
(スタートを)切れたのは良かったです」
冷静に振り返れるから、もっと進める。この足を必ず、
開幕レギュラーにもねじ込んでみせる。 (長友孝輔)
安打と盗塁を許した近本についてソフトバンク・甲斐
「意識していました。(俊足という)記事も見ましたしね。
足は速いし、いい打撃をしています。初球から走れるというのは。
準備はしていたけど、僕もまだまだ。向こうが上でした。
(打ったフォークは)けっこう落ちていましたし、
悪い球ではなかったです」
サンスポから
楽天の2年後輩 辰巳に負けないように
頑張ってね
私は中谷推しですが