虎動「確かめる」…関本賢太郎
2009.05.11 Monday
虎動 「確かめる」前半
5月6日、東京・明治神宮野球場。2日にわたり雨が降り続き、
ヤクルト対阪神戦は2試合連続の雨天中止となりました。
ファンが球場を去ったあと、阪神の選手たちは室内練習場でバットを
振り込んでいました。
今年、2番の打順を任されることが多い関本選手。バントに右打ちにヒットエンドラン。その場の状況に応じたバッティングでチャンスを広げ、中軸につなぐ大事な役回り。
その彼が練習中、地面に何かを描き始めました。三角形。いったい何のために描いたのか?
「球場が変わると景色が変わるので。で、景色が変わったら知らないうちにバッティングをするポイントが狂ってきたりとか、ピッチャーの間合いがズレてきたりとか、そういうことが多々あるので。三角形を引けばいつも一緒のポイントで打てるし、違いが自分ですぐ分かるというか・・・」
関本選手はその理由を説明してくれました。
球場によって異なるバッターボックスから見える景色。それはバッティングのポイントも変えてしまうことがあるのです。インコースは前で、アウトコースは横で。三角形を使って、理想のポイントを確認し、修正していきます。
「まあ、めちゃめちゃそれ(準備)が僕の中で大半を占めている」
自分の状態を客観的に確かめる。それが関本選手の備えです。
虎動 「確かめる」後半
5月7日、降りしきる雨の中プレイボールがかかったヤクルト対阪神戦。
1対1で迎えた6回表、ノーアウト2塁。阪神勝ち越しのチャンスにバッターは
2番・関本選手。ランナーが3塁に進めば、1点を奪える確率が高くなります。
関本選手は、2塁ランナーが3塁へ進みやすいライト方向を狙いました。
初球、アウトコースのストレート。体の横で打った打球は右方向へ転がりました。1アウト3塁。2番としての役割をきっちり果たしました。
「試合に入る前に、準備の段階である程度勝負は始まってますから、
そういう意味では僕はすごい大事だと思うんですけど。」
144試合に及ぶ戦いも30試合が終わりました。自分たちの状態は?チームの状態は?客観的に確かめられるかどうかが、このあとの戦いを左右します。
波の少ない,勝負強い打撃の裏には、そんな創意工夫があったんですね
あらたな発見に
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