ぶち破れ！おれがヤル ! 虎　想い　２０１９

星野ＳＤからは「英字新聞を読むな」の珍アドバイスが飛んだ。監督時代に開幕投手に育てた井川が名門ヤンキースに落札され、親心が芽生えた。 「ヤンキースに指名されたんか。老舗中の老舗だから、よかったんじゃないかな。ニューヨークのマスコミは厳しいけども、アイツの場合は関西メディアに鍛えられているから大丈夫やろ。向こうでは新聞に書いてあることを『訳してもらうな』といいたいね。ま、これは冗談だけどファンやマスコミの視線を常に意識する星野ＳＤらしく、井川が力を発揮できる環境を望んだ。年間に数度は大リーグ視察で米国に渡る。大阪に匹敵？　する厳しさのニューヨーク・メディアにも負けるなと喝を入れた。「日本のようにフルカウントの連続やったらあかん。早く打者を打ち取ることを心がけんとね。ヤンキースも最近、ワールドシリーズに出ていない。アイツにとっていいチャンス」
井川は大阪市内での会見後、東京へ移動しテレビ数局を回り、番組に出演した。ＴＢＳの報道番組「ＮＥＷＳ　２３」では、同僚となる松井について「日米の野球の違いとかを聞いてみたいです」。また、同じア・リーグにはイチロー、城島ら日本選手が多数、在籍することを聞かれ「日本選手には負けたくないと思っている」とライバル心も見せた。また、９月２７日の甲子園で完投勝利後に流した涙も突っ込まれたが「何かあったんですかね…自分の心の中にしまっておきたいんです」と理由は明かさなかった。
井川が来季に向けたトレーニングに入るのは１２月中旬となる。テレビ出演など多忙を極め、「（練習は）してないですね。いろいろやることがあるんで。なるべく早くトレーニングしたいですけど」と来月中旬からは自主トレを開始する見込み。年内に渡米する可能性もあるが、何度も日米を往復はしない意向もあるだけに、年明けとなりそうだ。
またニューヨーク・ポスト紙電子版は２９日、テレム氏とヤンキースの深い関係について報じた。「松井、ムシーナ、ジアンビという主力選手を顧客に抱えていることで強いつながりを持っている」とし、井川も契約成立に支障はないだろうと予想。年俸４５０万ドル（約５億１７５０万円）前後の４〜５年契約が濃厚とみている。

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