ぶち破れ!おれがヤル ! 虎 想い 2019

昨年よりも
偏った選手起用に
来年は期待は持てないかも
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番号31渡せるスター育てたい/掛布連載・中

2016.03.24 Thursday


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15日にウエスタン・リーグが開幕した。
現役時代
「ミスタータイガース」として活躍し、昨オフ、2軍監督に
就任した掛布雅之氏が、若虎たちをどのように変えていくのか。
当コラムでは同監督を直撃取材した。春季安芸キャンプから
スタートした掛布阪神の「超変革」を3回連載で追う。

**********

 チームの現状は−。と言ってもファームに1軍で活躍できるほど
実力の伴った選手はいない。基本は若手育成の場。要するに
チーム作りの原点なのだ。確かに素質ある選手の集団だが、
この中にひのき舞台で躍動するまでのレベルに至るのは
ほんの一握り。育成の主たる訓練は反復練習の継続。根気が勝負だが、
今季の阪神は少々事情が違う。見通しは明るいと見た。

 それは若手の成長である。2年前に掛布DCが就任してから、
目をかけてきた、“掛布チルドレン”が、キャンプ、オープン戦で
大いに頑張っている。3年目の横田をはじめ北條、江越、緒方と
いった選手の活躍が目立った。中にはファームに降格した若手も
いるが、2軍の高知・安芸キャンプで手がけた新人の高山が、
いまや開幕1軍のレギュラーを狙えるほどの力をつけている。

 掛布監督は「若い選手が頑張ってくれているのはうれしいね。
まだ、この先はどうなるかわかりませんが、かりに、彼らが2軍に
落ちてきたとしても、昨年より一段階レベルの高いところから
指導していける。そうなれば、おのずとチーム力はアップする
と思いますね」と大いに楽しみにしている。同監督、選手への
アドバイスは決して上から押さえつけるような指導はしない。
スタープレーヤーあがりの指導者は、自分のやってきた練習方法を、
無理矢理に強制する傾向にあるが、選手とより多くの
コミュニケーションを図り、ある時はジョークを交えて
選手目線でアドバイスしている。選手にとっては雲の上の人だが、
そう感じさせないところは現代風の指導者だ。

 理想は…。選手が自分で物事を考えたり、先輩達のプレーを
見て技術を盗み、積極的に実行するようになること。同監督は
実行してきた。本人の話である。現在日刊スポーツの評論家を
している中西太さんに、たっぷり教え込まれたが、その中西さんに
「お前とヤクルトの若松(元監督)この2人は本当に別格だったな」
と言わせたほど。自分から進んで練習に取り組んだ選手の1人だ。
また、先輩からも、自分の目で見て多くを学んだ。その極めつきは
掛布監督が選手としてデビューした当時、チームの4番にどっかと
座っていた田淵幸一氏の存在である。「田淵さんに、4番バッター
というものを学びました」。果たして、何を学んだのか−。

 負け試合のあくる日のスポーツ紙。打線が不振での敗戦となると、
あたり前のように矢面に立たされるのが4番・田淵だった。特に
4番がチャンスに打てなかったとなるとまるで、“戦犯”の扱い。
野球は団体競技でありながら強烈な個人攻撃。かなり厳しい紙面に
なっていたが、それをぐっと我慢して次の試合に備えるのが
4番バッターである。私も、阪神広報担当として数年間
“4番・掛布”を身近に見てきたが、新聞紙上のかなり
激しい批判にも、クレームをつけたことはなかった。
現役引退後“掛布会”なるものが発足。私も退社してから
何度かゴルフ、食事会に出席させてもらったが、この会の
発起人を含め会員は、いずれも当時のトラ番記者だったことが、
掛布が真の4番としてリスペクトされていたことを説明している。

 早急に結果を出せというのは酷だが、OBの1人としたこうした、
何事にも動じない、心、技ともに充実した「掛布2世」を
育ててくれることを期待したい。いま、1軍のオープン戦で
大活躍している横田が成長して1軍に定着するか。はたまた、
オープン戦最終戦で昇格した江越が大きく変身するか。また、
現在ウエスタン・リーグで早くも3ホーマーを放っている陽川が
巻き返すか。そして、新人ながら即戦力としての力を発揮している
高山に北條、緒方も期待大。掛布監督が「いまだにこの背番号
(31)を僕がつけていること自体がさみしい。早くこの背番号
を渡せる選手を育てたい。やっぱり選手がつけないとね」というように、
今季若い選手の中から、「31番」をつけるスターが出現してほしい。
次回も、もう一度監督にアタックしてみる。

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