ぶち破れ!おれがヤル ! 虎 想い 2019

昨年よりも
偏った選手起用に
来年は期待は持てないかも
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高山プロ初打席初安打 虎球団史上初

2016.03.26 Saturday

(セ・リーグ、阪神2−5中日、1回戦、中日1勝、25日、京セラD)
敗れても色あせない。高山俊外野手(明大)がプロ初打席初安打。
虎の球団史に名を刻む、鮮やかなデビューを果たした。

 「追い込まれていたので、何とか食らいついていきました。
1本出たのはすごくホッとしましたし、いいことだと思います。
ただ、それよりも今は負けた悔しさの方が大きいです」

 阪神の新人野手では、1972年の中村勝広以来44年ぶりに
開幕戦の1番を任された。即Hランプを灯した。一回。
5球目の外角直球142キロにバットを伸ばした。
三遊間を破る左前打に、さらなる大歓声が降り注ぐ。
虎史上7人目の新人野手の開幕スタメンで、
球団史上初の初打席初安打。攻撃の口火を切り、
ヘイグの先制打を呼び込んだ。

 不言実行の男だ。開幕前に中日・大野が初球、直球勝負を明言。
金本監督がホームラン指令を出す中、自身は「(監督が)
言ってくれているので、そういうつもりでいきます」。
受け身のコメントに留めていたが、しっかりと狙っていた。
初打席の初球。143キロに「思いっきりいきました」。
結果は空振りも、フルスイングは試合前から決めていた。

昨年12月28日。母校・日大三高のグラウンドを訪れた。
同校野球部の年内最後の練習日。恩師・小倉全由監督への挨拶と
同時に、2人の先輩を訪ねた。日大三高が初めて夏の甲子園を
制した時の主戦投手・近藤一樹と、日大三高−明大という
直系の先輩・山崎福也。母校で汗を流すオリックスの両投手に、
プロでの助言をもらう中で“温度差”を埋めてもらった。

 近藤は「ギャップを少なくしてあげたかった」と話す。
関西における阪神報道の熱烈さ、ニュースでの扱われ方。
関東では感じられないフィーバーぶりを伝えられ、気を引き締めた。

 三回に左飛を取り損ねた失策に「単純に僕のミス。
次はないようにしないと」と猛省すると、次戦を見据えた。

 「(初打席初安打は)今知ったくらい。記録は後からついてくる
ものだと思うし、きょうも意識した訳じゃないので、あしたからも
1打席1打席と考えていきたい」

 華々しいデビューにも一喜一憂しない。虎の大物ルーキーは、
初勝利へ静かに燃える。 

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