中谷、初3打点で初ヒーローインタビュー「初球からいこうと」
2016.08.24 Wednesday
DeNA3−9阪神、17回戦、阪神11勝5敗1分、23日、横浜)
湿り気を含んだ風に乗った。原口の先制打だけでは物足りない。
中谷の3試合ぶりのヒットが、猛攻撃を演出した。
「打った瞬間、タッチアップで最低でも点は入るなと思ったのですが、
予想以上に打球が伸びてくれました。越えてくれてよかったです」
一回、原口の先制打で1−0とし、なおも一死満塁。
井納のスライダーに食らいついた。本人が目を丸くするほど伸びた
打球は右中間フェンスを直撃する2点二塁打。リードを3点に広げた。
さらに二回無死満塁では初球の直球を鋭く振り抜き、左前へ弾き返した。
「チャンスだったので初球からどんどんいこうと思っていました。
甘いところにきた球を、しっかり打ち返せました」
高卒6年目で自身初の1試合3打点。初体験のヒーローインタビューでは
硬い表情ながらも「いつかは立ってみたいという思いがありました。
甲子園で(お立ち台を)やりたいです」と宣言。「もっと打点を挙げて、
チームの勝利に貢献したいです」と約束した。
大砲候補と呼ばれてここまできた。しかし、昨年12月。
原因不明の胃腸炎に悩まされた。食事もろくにのどを通らない。
今年1月。梅野と福岡で行った自主トレで「大変申し訳ないんですけど
…体調を崩していたことだけは伏せてもらえませんか」と記者に嘆願した。
春季キャンプ間近。小さなアクシデントが人づてに伝わると
どうなるかという怖さがあった。今となっては笑って振り返られるが、
必死だった。
「毎日毎日、勝利に貢献できるようにやっていく。1試合1試合、
勝てるようにやりたいです」
横浜ランドマークタワーを背に、23歳が気持ちのいい汗をぬぐった。
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