ぶち破れ!おれがヤル ! 虎 想い 2019

昨年よりも
偏った選手起用に
来年は期待は持てないかも
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球児は甲子園は鬼門なのか プロワースト7失点

2016.04.11 Monday


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<阪神7−8広島>◇10日◇甲子園


 14年ぶりの聖地先発マウンドで、球児が今季初黒星を喫した。
甲子園で初の先発勝利を目指したが、初回に先制2ランを被弾。
打線の援護を受け、一時はリードしたが、5回に5連打を浴びて
逆転を許した。4回1/3を投げ、
自己ワーストの7失点KOとなった。

 日曜日の悪夢だ。サンデー球児が、まさかのサンドバッグ状態で
初黒星を喫した。甲子園がため息に包まれたのは2点リードの
5回だった。1死から田中、菊池、丸、ルナと単打4本で同点とされ、
さらに1死二、三塁。5番エルドレッドに高めに浮いた直球を
右中間へガツン。適時二塁打を食らった。5連打と打ち込まれて
我慢し続けていたベンチもたまらずタオルを投入。
4回1/3、7安打、自己ワーストの7失点だった。

 「申し訳ないとしか言いようがない。
粘り強くとは思ったんですけど…」

 本拠地甲子園での公式戦登板は12年9月13日ヤクルト戦以来。
先発に限れば、02年10月6日ヤクルト戦以来、
4935日ぶりだった。藤川の過去の先発での通算3勝は
すべてビジターでのもの。オープン戦では今年3月6日巨人戦で
甲子園での先発勝利をマークしているが、公式戦では
通算5試合で0勝3敗だった。聖地で復活星を見届けようと、
4万6414人の観客がスタンドを埋め尽くした。

 ところが、だ。そんな虎党の表情が初っぱなから固まった。
先頭田中を四球で歩かせると、続く菊池には135キロ直球を
左翼ポール際まで運ばれた。直球の球速は140キロ台前半。
60球を超えた4回からはボールが目に見えて浮き出した。
5回エルドレッドのタイムリー直前にはフォークが抜けて暴投も記録。
経験と技術で打者を手玉に取る本来の姿はなかった。

 「しっかりと考えながらというところで、(ピンチを)
抜けられなかった。つかまってしまった」

 試合を見届けた藤川は悔しさを押し殺しながら淡々と話した。
金本監督も「今日は最初からどこかおかしかったね。
(5回は)右が並ぶところであと1人はアウトを
取ってほしかった」と渋い表情。先発ローテから外れる
ことはなさそうだが、次回登板が正念場であることは事実。
次こそは日曜日の虎ファンを笑顔にする。

6年ぶりの四日市、田面の気迫と山本の好投が報われず逆転負け《4/10 阪神ファーム》

2016.04.11 Monday

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先週末は中日との3連戦に臨んだ阪神タイガースのファーム。
8日と9日はナゴヤ球場で、そして10日は三重県四日市市で行われました。
四日市市営霞ヶ浦第一野球場では2010年4月10日に同じくウエスタンの
中日戦があり、阪神ファームは6年ぶりだったんですね。
また懐かしい話ですが、この時はスタンリッジ投手が来日初先発。
狩野選手がホームランを打っています。結果は4対3で中日の勝ちでした。
6年前は土曜日にもかかわらず7184人の超満員で、それには
及ばなかったものの、きのうも4588人というお客様が詰めかけ
両チームに声援を送られました。開門前にもう1500人以上の方が
並んでいらっしゃったとか。先発が青柳投手と小笠原投手の
ルーキー同士でメンバー発表の際から盛り上がり、特に昨夏の甲子園
を制した小笠原投手はドラフト1位とあって、まさに大歓声!
もちろん掛布監督、小笠原監督への声援も大きかったですよ。

また始球式に捕手役で参加された東海地区大学野球連盟の
市岡三年理事長は、小豆畑選手が大学時代にお世話になった方で、
試合前に対面され「小豆畑くんが覚えていてくれて嬉しかった。
久しぶりに話して、この姿をずっと長く見せられるよう頑張ります
と言ってくれたことが一番印象に残っている」とおっしゃいます。
きのう打席は回らなかったものの、マスクをかぶったのは
ご覧になりました。今度は1軍の小豆畑選手を観にナゴヤドームへ
来ていただけたら最高ですね。こんな再開が大きな励みになるでしょう。

大虎と連動?逆転負けの小虎

さて試合は、先取点を与えるも2回に3本の二塁打で逆転!
いったん追いつかれたあと7回に勝ち越しながら、8回に石崎投手が
代打の野本選手に2点二塁打を浴びて逆転負けしています。
実は同じ頃、甲子園球場の1軍・広島戦でも似たような展開に
なっていたみたいで。藤川投手が追いつかれ勝ち越しの
タイムリー二塁打を浴びた数分後に、石崎投手も二塁打されました。
きのうはプロ初スタメンの北條選手が初タイムリーを放つなど、
甲子園もいいムードだったのに残念ですね。もちろん四日市も。

《ウエスタン公式戦》4月10日

中日−阪神 6回戦 (四日市)

阪神 030 000 100 = 4

ソフ 100 020 02X = 5 

◆バッテリー

【阪神】青柳-田面-山本-●石崎(4敗1S) / 原口-小豆畑(7回~)

【中日】小笠原(5回0/3)-金子(1回1/3)-岡田(1回)-○武藤(3勝)(2/3回)
-S祖父江(1敗5S)(1回) / 武山-木下(9回表)

◆二塁打 陽川、原口、板山、野本

◆打撃 (打-安-点/振-球/盗塁/失策) 打率

1]二:上本  (3-0-0 / 1-1 / 0 / 0) .227

〃二一:西田 (1-0-0 / 1-0 / 0 / 0) .133

2]左:緒方  (4-0-0 / 1-0 / 0 / 0) .286

〃捕:小豆畑 (0-0-0 / 0-0 / 0 / 0) .000

3]一:ペレス (3-0-0 / 2-1 / 0 / 0) .338

〃二:坂   (0-0-0 / 0-0 / 0 / 0) .159

4]三:陽川  (4-1-0 / 1-0 / 0 / 0) .324

5]指:新井  (3-0-0 / 0-1 / 0 / 0) .306

6]捕:原口  (3-2-1 / 0-0 / 0 / 0) .316

〃走中:柴田 (1-1-0 / 0-0 / 0 / 0) .220

7]遊:森越  (1-0-0 / 0-2 / 0 / 1) .194

8]右左:板山 (4-2-2 / 1-0 / 0 / 0) .242

9]中右:俊介 (3-1-1 / 1-1 / 0 / 0) .333

◆投手 (安-振-球/失-自/防御率) 最速キロ

青柳 4.2回 83球 (2-2-6 / 3-2 / 3.45) 143

田面 1.1回 16球 (2-0-0 / 0-0 / 4.76) 143

山本  1回 16球 (0-3-0 / 0-0 / 0.00) 136

石崎  1回 27球 (1-0-2 / 2-2 / 5.59) 148

試合経過
1回は小笠原の変化球に上本とペレスが空振り三振を喫するなど、
三者凡退だった打線。その裏の青柳はショートのエラーで出した
溝脇に盗塁を決められ、亀澤への四球と犠打で1死二、三塁になり、
4番・エルナンデスの二ゴロの間に1点を失います。しかし2回、
先頭の陽川が右中間二塁打を放ち、1死後に原口の右中間二塁打で同点!
森越の四球で1死一、二塁となり板山が右中間へのタイムリー二塁打!
これで2人を還しました。

2回、まず陽川選手が二塁打,1死後に原口選手がタイムリー二塁打で同点。
板山選手は勝ち越しの2点タイムリー二塁打.先発の青柳投手
やはり四球が多かったですね。
右中間二塁打3本で逆転した阪神ですが、3回は三者凡退、
4回から6回までは3イニング連続で1四球のみでノーヒット。
一方の青柳も、3回はわずか7球で三者凡退に仕留めます。
4回は先頭に死球と盗塁、エルナンデスと5番・近藤は打ち取って
2死三塁とするも、ここから連続四球(最後は敬遠気味)で満塁…。
このピンチは、続く武山を初球の真っすぐで三ゴロに。3者残塁です!

ところが、5回も1死から連続四球を与えて3番・渡辺に右前タイムリー
を浴び、なおも1死一、三塁でエルナンデスの遊ゴロの間に同点。
ここで青柳は降板し、代わった田面が近藤を遊ゴロに斬って取りました。
6回は先頭の松井佑に内野安打(サードベースに当たったか?
高く上がったボールを陽川が捕りランニングスロー。惜しくもセーフ)、
続く古本の打球が真っすぐ田面の顔を目がけて飛んでいき、
グラブを出したけど間に合わなかったようで、その場にうずくまります。

選手や久保投手コーチ、福本トレーナー、審判が集まって様子を確認。
かなり強烈な打球だったので心配されたのですが、投球を見て
問題なしと判断され試合再開です。次の武山が試みたバントの打球
を田面が捕り、すばやく三塁へ送ってアウト!1死一、二塁となって
続く石川は併殺打。絶対に点を与えないという気概を感じる
1イニングでした。
その田面の思いが7回の攻撃につながります。先頭の原口が
フルカウントの末に中前打を放ち、代走・柴田が森越の犠打で二塁へ。
ここで投手は岡田に代わり、板山が左前打して1死一、三塁。
俊介の二ゴロで柴田が勝ち越しのホームを踏んでいます。
その裏に登板した山本は、溝脇、亀澤、渡辺の左打者をすべて
スライダーで連続三振!8回の攻撃は2死から新井が四球、
柴田は中前打でチャンスを作るも追加点なし。

4対3で迎えた8回裏は石崎がマウンドへ上がりました。
先頭のエルナンデスに四球を与え、犠打と暴投で三塁へ。
松井佑を捕邪飛に打ち取り2死としながら、古本にはストレートの四球。
続く代打・野本に右中間フェンス直撃のタイムリー二塁打を浴びて
2人を還します。9回は祖父江の前に三者凡退だった打線。
痛い逆転負けを喫して再び借金1、4位に転落です。

監督、コーチが語る田面の根性

まず、顔面直撃か!?という打球を受けた田面投手の件です。
当たったのは右あごから首にかけてで、マウンドへ行ったトレーナー
の方が、すぐに意識などを確認。本人いわく「打球がチェンジアップ
みたいに来た」とか。強いスピンがかかっていたそうですね。
でも問題はなく、イニング最後まで投げて交代後にアイシング。
帰り際に会ったら、右あごに絆創膏が1枚貼ってあっただけでした。
打球が当たった田面投手のもとに集まる選手やコーチ。
福本トレーナーが確認中です。打球が当たった田面投手のもとに
集まる選手やコーチ。福本トレーナーが確認中です。
久保投手コーチはこんなふうに話しています。「グラブには
当たっていたみたいよ。気迫、気持ちだね。こんなところで
折れてたまるか、絶対にマウンドを降りないという気持ち。
なにくそ!と思って向かっていかないと。技術もそうだけど、
彼のもうひとつの打開策は根性。生き残ろうと、何かを
奪い取ろうとする必死さが伝わってきました」

また掛布監督は「台湾ウインターリーグの頃から2月のキャンプ、
シーズンに入っても、守屋と同じように継続して自分のやること
をやっている1人。100番台の背番号をつけながら、支配下の声が
かかる内容を出している。我々も嬉しいよ。きょうも、ああいう中で
イニングの最後まで投げきるのはね。気持ちが強くなって明るく
なったように見えるよ。自分で結果を出して、日々いい準備をしている。
楽しそうに投げてるよね」と変わらぬ評価です。

「変わったと思います」と田面

当の田面投手は「当たったところも頭じゃなくて、落ち着いて
投げられたので。あれは、打球が打ったのとは違う感じで来て
捕りづらかったけど、捕れたボールだったかもしれません。
そのあとバント処理とゲッツーも取れて、ゼロで終われてよかった」
と振り返りました。掛布監督も久保コーチも『根性を出した』と。
「あそこで降りたらランナーを残してなので次のピッチャーにも
申し訳ないし、投げきらないと、と思っていました。2本ヒットに
なったけど、しっかりゼロで抑えられてよかった」
「去年やおととしとは違う」と田面投手。積み重ねた努力が
自信へと変わります。
台湾のウインターリーグ、そして安芸キャンプから公式戦と
自信がついた?「その通りですね。投げていても、去年や
おととしとは違う。打者にしっかり投げられる。変わったと思います。
台湾の時から安芸キャンプ初戦で投げると言われていて、
年が明けてもそこに合わせて来られたのもある。入りが
よかったんだと思う」。今は先発の順番がなかなか回ってこず、
中継ぎでの登板になっているものの「任せられたところで、
しっかり気持ちを持ってやります!」と言い切る田面投手です。

最後にもう一度、あの“顔面捕球”の話になり
「自分が一番ビックリしました。大丈夫ですよ」と笑っていました。
ご安心ください。

左キラーぶりを発揮した山本

次は山本投手。1点勝ち越した直後の7回に登板しています。
まず溝脇選手は見逃し、空振りで追い込み3球目で空振り三振。
亀澤選手と渡辺選手はまったく同じで、見逃し2球のあとボール2球
とファウル、カウント2-2の6球目で空振り三振でしたね。
決め球は全部スライダーだったそうです。1番からズラリと並んだ
左打者を3者連続三振!お見事。

「ケガで出遅れて、アピールしていかないといけない立場なので、
きょうはよかったです。ここ4試合、左バッターに打たれていないので
、そこがいいところですね」。これまで公式戦4試合と交流試合で
投げていて、ヒットは3月17日の中日戦で三ツ俣選手に許した左前打と、
4月3日の社会人・カナフレックス戦で藤井宏政選手に浴びた
右中間二塁打の2本。その2試合は自分で内容に不満だったようですが、
以降は手応えも口にしていました。

6日の広島戦(鳴尾浜)は野間、庄司、プライディの左打者を
すべて三振で片づけ、8日の中日戦(ナゴヤ)も野本、古本を
打ち取って三者凡退。10日も先に書いた通り。それに3人とも
2球で追い込んでいます。ストライク先行は「真っすぐ、
スライダー、カーブ、すべての球種がコースにしっかり
使えていました。そのへんも今のいいところです」とのこと。

久保コーチも「フォームが安定して、しっかり腕が振れ出した。
コントロールがよくなってきています。ケガの功名とも言えるかな」
と、ここからの山本投手に期待しています。

青柳投手は「ヒット2本で3点ですからね…。結局はフォアボールです」
と、さすがに言葉少なくバスへ向かいました。3月8日の近畿大学戦以来、
約1か月ぶりに青柳投手をリードした原口選手は「ランナーが出て、
課題の牽制もあって。ランナーとバッターへの投げ分けが、
気持ちの中でできなかったんだと思います。そっちに気を取られて…。
でもボール自体は悪くないですよ。粘り強さもあるんだけど」
と話しました。

ちなみに、2回は同点のタイムリー二塁打、7回も中前打を放ち
二度とも一時は勝ち越しとなるホームを踏んだ自身のバッティング
については「2ストライクから内容よくヒットを打てたので、
それがよかった。続けていきます!」と、それでもなお顔を
引き締める原口選手です。

同じく2回に板山選手は勝ち越しの2点タイムリー二塁打、
7回も勝ち越し点につながる左前打のマルチ。
「二塁打はフォアボールのあとで、積極的にいきました。
狙っていました。レフト前は追い込まれていたけど、
スライダーを待ってた。とにかくチャンスだったので
食らいついていこうと」。確かに、二塁打は前の森越選手が
四球で出た直後の初球を打ったもの。左前打はストライク、
ファウルのあとの3球目でした。
2回は小笠原投手、7回は代わったばかりの岡田投手と、
左投手からの2本ですね。「左を打つことで、いいアピール
になりました。バットだけじゃなく、守備でも徹底して
やれています。カバーとか。そういうのが、ここ一番で出ると
思うので継続します」。そして、2回の二塁打のあと三盗に
失敗したことを聞かれ「あそこは100%でいかないとダメですね。
中途半端でした」と反省の板山選手。たくさんのことを学び、
吸収する日々が続きます。

下柳氏からの“お墨付き”が虎・榎田の大きな自信に

2016.04.11 Monday

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3月25日のプロ野球開幕から、約2週間。榎田投手(29)は、
早くも“師匠”にお墨付きをもらった。4月7日に東京ドームで
行われた巨人戦の試合前練習時のこと。解説の仕事で球場を
訪れていた元阪神の下柳剛氏が、左腕に声をかけた。

 「もう完全に戻ったな。前みたいな感じで投げてるわ」

 褒め言葉に、背番号13はニッコリ笑顔。「そうですか!」
とうれしそうに声を上げた。

 下柳氏は今年の2月の阪神・宜野座キャンプで臨時コーチを務めた。
香田、金村の両1軍投手コーチが、ともに右投げということもあり、
左投げ投手を中心に指導。その中で榎田にもアドバイスを送っていた。

 「ミットをのぞき込むというか、体が突っこみやすいので、
反るぐらいのつもりで意識してやっている」

 大先輩に指摘され、取り組んだことは悪癖の修正。キャンプから
継続してきたことは、すぐに結果に表れた。開幕から6試合連続で
無失点リリーフ。7試合目の4月9日の広島戦(甲子園)こそ3失点し、
今季初黒星を喫したが、翌10日の同カードでは七回からの
2イニングを完ぺきに抑えた。テンポよく、キレのある球を
コーナーに投げる小気味いい投球に、かつての姿が重なる。

 ルーキーイヤーだった2011年。新人ながらセットアッパーに
起用され、62試合に登板。33ホールドを記録した。
当時の頼もしい姿を覚えているファンは多いだろうが、
それは先輩左腕も同じ。

 「1年目を知っているからね。よくなってほしい」

 キャンプ当初、期待を込めて話した言葉は現実のものに
なりつつある。榎田にとって、ここまでの結果はもちろん、
下柳氏からの“お墨付き”は、シーズンを戦う上での
大きな自信になるはずだ。

金本虎は折れない!猛ゲキ「何とかせえ!!」から九回猛攻1点差に

2016.04.11 Monday

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(セ・リーグ、阪神7−8広島、3回戦、広島2勝1敗、10日、甲子園)

最後まで諦めん!!
 阪神は4点ビハインドの九回、江越の気迫のヘッドスライディングから
1点差まで詰め寄った。金本監督は七回攻撃前に円陣で
「何とかせえ!!」と猛ゲキ。今季初のカード負け越しで首位陥落も、
今季最多の15安打。戦う姿勢を貫き、聖地に超変革の爪痕を残した。

最後まで期待に満ちた大声援が聖地にこだました。
7−8の九回二死一、三塁。杉本球審のストライクコールに
高山が天を仰いだ。4時間28分の激闘が終わった。殴り、殴られ
…ボロボロになりながらも立ち向かっていった。あと一歩
届かなかったものの、確実に爪痕を残した。

 「あきらめない姿勢は絶対に出してほしい」

 ゴメスが腰の張り、ヘイグが発熱で欠場する飛車角抜き強いられた中、
先発・球児が五回途中、自己ワーストの7失点と炎上。中継ぎ陣も
その流れを止めることができなかった。4−8の七回攻撃前。
指揮官が動いた。

 「このままズルズル終わったら昨年までと一緒や! 
何とかせぇ!」

 ベンチ前に選手を集め、鬼の表情で叫んだ。円陣でのゲキは、
公式戦では就任以来初。前日9日も五回以降無安打だった打線に
「何となくやってんのか」と怒りをあらわにしたが、我慢できなかった。
大勢が決まると、観念したかのように無抵抗になる。そんな空気に、
ファンも終了を待たずして球場を後にする。そんな光景を、
もう繰り返すわけにはいかない。だからこそ、何とかせぇと−。

九回先頭。ヘイグの代役として2年目で初めて3番を任せた江越が応えた。
三塁へのボテボテの当たりに、一塁へヘッドスライディング。
4点ビハインドでも飛んだ。若虎の気迫の3安打目に福留が右前打。
今成は右足に死球を受けるとバットを放り出し、永川をにらみつけた。
代わった中崎から西岡が右前適時打を放ち、代打・狩野が今季初打点
となる三塁内野安打。指揮官は代走・大和を迷わず投入し、
ベンチの野手は岡崎のみ。執念だった。

 「勝ちたかった。(監督のゲキはいわれて)当然だと思います」
と江越がいった。「当たり前といえば当たり前。もちろん、
褒めてやれることですけどね。そういう執念を出していくのが
変わっていこうという第一歩」と指揮官がうなずいた。

 「きょうはフレッシュ、フレッシュなメンバーで…」

 試合前の将に悲壮感はなかった。両外国人が不在の打線でも、
苦肉の策ではない。今季最多の4万6414人の観衆に、
最後までファイティングポーズをとり続ける姿勢を示したかった。

 「まだ初の(カード)負け越しよ。(セ・リーグ)6球団で
一番遅いんじゃない? そういう風にとらえていかないと」
単打のみで今季最多の15安打。泥だらけになったが負けた。
首位から陥落し、貯金「2」で2位も広島に並ばれた。
どんな劣勢も諦めない−。それが指揮官の求める何よりの超変革。
不屈の虎は、最後まで牙をむく。 

★「何とかせい!」

 1950年代から80年代にかけて明大野球部の「御大」として
君臨した故・島岡吉郎元監督が叱咤するときの口グセ。
ピンチを招いた投手、チャンスで打席に立った打者にも、
命じる指令は「何とかせい!」と怒鳴るのみだった。選手たちに
考えさせ、打開策を探し出させることが狙い。野球経験はなかったが
野球を通じて人間教育に力を注ぎ、高田繁(元巨人)、
星野仙一(元中日、同下)らを育てた。



金本の怒りの円陣VTR

 3月4日のソフトバンクとのオープン戦(ヤフオクD)
で先発・摂津を前に二回を終え、無安打4三振。イニング間に
三塁側ベンチ前で円陣を組み、「ネクストからしっかり準備して、
狙い球を絞って打席に入れ!!」と厳しい口調で指示。
その直後、三回先頭の高山が初球を右前打。北條の適時二塁打で
先制点へと繋がった。




データBOX

 ◎…阪神が4点差以上を逆転した試合は、昨年7月31日の
ヤクルト戦(甲子園)が最後。初回に4点を先制されるなど、
最大5点差に広がるが逆転し、10−8で勝利。球団の
最大得点差逆転勝利(2リーグ分立後)は
1978年5月2日の大洋戦(横浜)の「8」。

初スタメン北條、2打点も好機3三振 金本監督「1つずつ勉強」

2016.04.11 Monday


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 (セ・リーグ、阪神7−8広島、
3回戦、広島2勝1敗、10日、甲子園)

大歓声も、タメ息も浴びた。北條がプロ初スタメンで、
収穫と反省の両方を手にした。

 「タイムリーは1本出たけど、チャンスで三振という結果になった。
フライや転がしていたら、ランナーを進めることができた。
転がしたら1点が入っていたかもしれないので、悔いが残ります」

 体調不良のヘイグに代わり、「7番・三塁」で先発出場。
高卒4年目に巡ってきたチャンスで、三回に快音を響かせた。
二死一、三塁で先発福井の135キロを右前に打ち返し、
プロ初適時打。「攻める気持ちを忘れずに振りました」。
一挙4得点に加わったが、それ以外では悔しさが募った。

 二回一死一、二塁に五回一死一塁。そして七回一死一、三塁の
3打席で空振り三振。走者を進めることすらできなかった。
九回無死満塁では「何とか転がしてつなぐ意識しかなかった」
という一ゴロ。148キロの直球に食らいつき1点を加えたが、
「真っすぐに力負けしている感じだった。そこは課題です」
と反省が口をついた
昨季は代打で1打席の出場だけだったが、今季は
初の開幕ベンチ入りを果たし、4月3日のDeNA戦(横浜)
でプロ初安打を初本塁打で記録。ヘイグの代役に起用したのは、
指揮官の高い期待の表れ。若虎も将の思いに応えるように
必死のプレーを見せたが、未熟さも目立った。

 金本監督は「最後、ボール球を振ったり…。七回の打席なんか、
スタートを(走者が)切るところでね…」と指摘しつつ
「でも、それは経験ですから。覚悟して使っているわけだから。
そういうのを1つずつ勉強していかないと」と続けた。

 プロ初のフル出場は、1安打2打点3三振。「ヘイグや
レギュラーがけがをしたり、体調が悪くなったり、急なことが
起こったときのために、いつでも準備しないといけない」。
レギュラーを脅かす存在になるためにも、手応えも課題も次に生かす


今季は思いっきり経験地を踏ませてもらえればいい
9回の1ゴロはおしかった。 新井の好プレーに阻まれた

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